甲府昭和高の「トライス」健闘


【県立甲府昭和高校の生徒会が制作したマスコット「トライス」】


 全国のご当地キャラクターなどが投票で人気を競う「ゆるキャラグランプリ2014」(オフィシャルメディアパートナー=読売新聞社)で、県立甲府昭和高校の生徒会が制作したマスコット「トライス」が健闘している。同校によると、9月2日~10月20日のインターネット投票では、高校の応募キャラで全国トップに立っているといい、同校の生徒らが27日、県教委の阿部邦彦教育長を訪ね、成果を報告した。

 同校では昨年、創立30周年を迎え、生徒会のメンバーが「新たな試みとしてマスコットを作りたい」と提案。校内からデザインを募集し、現在3年生の須田玲奈さん(17)が考案したトライスが人気投票で採用された。

 トライスは、「トラ」の高い身体能力、「イヌ」の高い知性、「リス」の好奇心を併せ持つという設定。「何事にも挑戦する活動的な高校にしたい」という願いを込め、英語の「トライ」をもじって名付けたという。現在、校内では約30の部活動で、ポロシャツにプリントするなどトライスのデザインを使用。人気が高まったことから、今年6月には着ぐるみまで制作され、生徒会役員が中に入り、学校説明会や地元の夏祭りに登場し、地域住民からも人気を集めているという。

 27日には、トライスと、制作を主導した前生徒会長で3年の横森悠雅(ゆうま)さん(17)らが県防災新館に阿部教育長を訪問。阿部教育長は「生徒が発案したことが素晴らしい結果になり、うれしい」とねぎらった。

 グランプリのインターネット投票でトライスは現在、約7000票を集め、応募キャラ約1700体のうち326位になっているといい、最終順位は11月1~3日、愛知県で行われる直接投票を経て決まる。

2014年10月28日(YOMIURI ONLINE)