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もみじとかえで | 赤犬赤猫
赤犬赤猫小説|DAY2 海で見つけた、小さな応援
2026年8月2日。
ゆるバース挑戦、2日目。
朝から太陽は元気いっぱい。
🐶「今日は海だーーー!」
かえでは、砂浜に着いた瞬間、まっすぐ海へ走っていった。
🐱「ちょ、ちょっと待つにゃ! 投票のお願いはどうするにゃ!」
🐶「あとでー!」
🐱「絶対忘れるやつにゃ……」
もみじはあきれながら、砂浜に足をつけた。
熱い。
「にゃっ!」
思わず飛び上がる。
その横で、かえでは波と追いかけっこをしていた。
🐶「もみじー! こっちこっち!」
🐱「濡れるから嫌にゃ!」
🐶「海に来て濡れたくないってどういうこと!?」
そんな二匹を見て、砂浜にいた人たちが笑っていた。
「かわいいね」
「赤い犬と赤い猫だ」
「あれ? ゆるバースに出てる子たちじゃない?」
その言葉に、かえでの耳がぴんっと立った。
🐶「今、ゆるバースって言った!?」
かえでは砂まみれのまま駆け寄った。
🐶「ぼくたち、もみじとかえでです!」
🐱「エントリーNo.214にゃ」
🐶「投票してくれたら嬉しいです!」
もみじは小さな声で付け加えた。
🐱「……毎日できるにゃ」
すると、一人の人がスマートフォンを取り出した。
👩「じゃあ、今投票してみるね」
🐶「ほんと!?」
かえでは画面をのぞき込む。
👩「押したよ」
🐶「やったーーー!」
大喜びするかえで。
もみじも、少し照れながら、
🐱「ありがとうにゃ」
と頭を下げた。
昨日に続いて、
今日もまた一票。
でも、二匹は少しずつ気づき始めていた。
ゆるバースは、
ただ「投票してください」とお願いするだけのものではない。
まず、自分たちを知ってもらうこと。
楽しそうだな。
かわいいな。
何をしているんだろう。
そんな小さな興味から、すべてが始まる。
海で遊んでいる二匹を見た人が、
名前を覚えてくれる。
名前を覚えてくれた人が、
赤犬赤猫の活動を知る。
そして、その先で、
保護犬や保護猫のことにも興味を持ってくれるかもしれない。
🐶「ねえ、もみじ」
夕方。
二匹は並んで海を眺めていた。
🐶「今日、遊んでばっかりだったけど……これも意味あったのかな?」
🐱「あると思うにゃ」
🐶「ほんと?」
🐱「人は、知らないものをいきなり応援するのは難しいにゃ」
もみじは波を見ながら続けた。
「だから最初は、楽しいとか、かわいいとか、それでもいいにゃ」
🐶「そこから知ってもらえばいい?」
🐱「そうにゃ」
かえでは少し考えてから、にっこり笑った。
🐶「じゃあ、もっといっぱい遊ばなきゃ!」
🐱「それは違うにゃ」
🐶「えー!」
二匹の笑い声が、夏の海に響いた。
遠くでは、太陽がゆっくり沈み始めている。
まだ2日目。
まだまだ知られていない。
まだまだ小さな挑戦。
それでも、
今日また一人、
もみじとかえでを知ってくれた。
そしてまた一人、
二匹の向こう側にある、
保護犬・保護猫の存在に触れるきっかけが生まれた。
大きな変化は、
案外こういう小さな出会いから始まるのかもしれない。
🐶「もみじ!」
🐱「なんにゃ?」
🐶「明日も頑張ろうね!」
🐱「もちろんにゃ」
――DAY2。
波に消えていく足あととは反対に、
もみじとかえでの挑戦は、
少しずつ、誰かの記憶に残り始めていた。