中国(成都)国際非物質文化遺産博覧園とパートナーシップ契約について
ゆるキャラ®グランプリ実行委員会(会長:西 秀一郎)は、中国の行政機関である中国文化と観光部から承認を受けた中国(成都)国際非物質文化遺産博覧園とパートナーシップ契約を締結することとなりました。
私たちゆるキャラ®グランプリ実行委員会は、今年中国で開催予定の「中国国際吉祥物大会」へご当地マスコットキャラクターの運用、プロモーション、知的財産権の保護など様々なノウハウの提供を行っていきます。
「中国国際吉祥物大会」の開催目的は、中国国内の地方活性化、雇用の創出、そして知的財産権の確立です。米中貿易摩擦が未だ出口が見えない現段階において、私たちは日本独自のソフトパワーが東アジアの安定と発展に寄与するという強い信念の下、パートナーシップ契約の締結に至った次第です。
<以下締結式でのスピーチの内容>
ゆるキャラとは、ゆるいご当地マスコットキャラクターのことを総称した造語です。
さて「ゆるい」は、どう訳せばいいのでしょう?
「ゆるい」を日本の辞書で引くと、
1. 張り具合、締め具合が弱い
2. 曲がり方や傾斜が急激ではない
3. 規則などが厳しくない
4. やわらかい
5. 気持ちがたるんでいる
などと書いてありますが、どれも当てはまっていません。
つまり「ゆるい」とは「ゆるい」なのです。
これは「うまみ」とか、「わびさび」とか私たちの生活の中から生まれた物差し、概念のようなものなのです。
この話を突き詰めると文化人類になってしまい全く「ゆるく」ない話になるのでこの辺にいたします。
さて、この度、私たちゆるキャラグランプリ実行委員会は、中国で行われる「中国国際吉祥物大会」をサポートするためにパートナーシップ契約を締結いたしました。
私たちは10年におよぶゆるキャラグランプリの経験があります。
本日登壇しているくまモン、しんじょう君、アルクマ、わんこきょうだい そばっち、むすび丸、にゃんごすたーは、みんなゆるキャラグランプリ出身です。
いまではご当地マスコット界の登竜門として毎年新しいマスコットがエントリーしてきます。そしてその順位は国民的関心事になりました。
しかし、私はゆるキャラグランプリは単なる人気投票ではないと思っています。ゆるキャラグランプリにエントリーすることは、地方創生のための第一歩なのです。
たとえグランプリにならくとも、ローカルシンボルとして認知を広げることができます。そして、そのシンボルを農産物の箱にプリントしたり、お祭りで踊ったり、運動会で子供たちと一緒に走ったり、お饅頭になってお土産になったりして地方創生の為に頑張っています。
ゆるキャラに関わった人々のアイディアや情熱は、ゆるキャラを中心に広がっていきます。
また、地域をPRするためにキャラクタービジネスも重要なファクターです。このファクターを成功させるためには知的財産権の知識も重要になってきます。
私たちはゆるキャラを取り巻く総合的なノウハウを皆さまにお伝えしたいと思っております。
最後になりますが、今回の試みを通して民間レベルの友好関係と市町村レベルの文化交流が深まることを期待しています。そして、それらの交流が日中のパートナーシップに発展していくことを切に願う次第です。
ゆるキャラグランプリ実行委員会会長 西 秀一郎
2019年7月12日(ゆるキャラ®グランプリ実行委員会)