イラスト入りの「ご当地婚姻届」が登場


【「まちキュン・ご当地婚姻届」では、くまモンや各地の名産などのイラストをあしらった婚姻届を提供している】



くまモン、富士山…写真印刷も

 婚姻届は、一定の様式を備えていればデザインは自由で、全国どこでも提出できる。

 そこで、「くまモン」や、観光名所のイラストなどが描かれた婚姻届が登場してきた。結婚を考えているカップルの後押しをしようと、自治体などが知恵を絞っている。

 結婚情報誌「ゼクシィ」を発行する「リクルートマーケティングパートナーズ」(東京)が、昨年7月から運営するサイト「まちキュン・ご当地婚姻届」では、自治体と提携して地域色豊かな婚姻届を無料で提供している。全国19の自治体が参画し、デザインは21種類。ダウンロードして、印刷すれば正式な書類として提出できる。

 熊本県が提供している婚姻届の用紙には、県のキャラクター、くまモンや熊本城、特産品のトマトなどが描かれている。

 栃木県は「幸福な家庭」という花言葉を持つ特産品のイチゴを、静岡市は富士山をモチーフにデザインした。

 同社の広報担当、長安郁香さんは「結婚する人たちに、地元への愛着をもってほしいとデザインしました。手元に残せる記念用の用紙もセットになっている点が好評のようです」と話す。

 結婚式運営会社のLMNホールディングス(東京)は、100種類以上のデザインの婚姻届を扱うサイト「婚姻届製作所」を昨年11月に開設した。9割のデザインが無料。ハート柄や花柄などのデザインが選べたり、2人の思い出の写真や名前を印刷できたりする有料のサービスもある。これまでに1万6000枚が利用された。

 独自に展開する自治体もある。相模原市は、芸人の鉄拳さんがイラストを描いた婚姻届と記念のメッセージカードを作成した。市制施行60周年を記念したもので、6月まで期間限定で配布する。


2015年4月9日(YOMIURI ONLINE)



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