高野山駅 古き趣に一新

【改装工事が完了し、記念式典が行われた高野山駅(高野町で)】
◇記念式典で安全祈願
4月2日から始まる高野山開創1200年記念大法会に合わせ、南海電鉄が高野山駅駅舎で進めていた改装工事が完了し、22日、関係者ら約100人が出席して記念行事が行われた。
鋼索線(ケーブルカー)の同駅は1930年(昭和5年)に開業。木造2階建ての駅舎は国登録有形文化財だが、改修により外観が変化したため、開業当時の趣のあるデザインに近づけて参拝者を迎えようと、昨夏から工事を進めていた。
改装の結果、丸窓や欄干が復活し、外壁は白から当初の黄土色に戻った。また、エレベーターが新設され、2階には沿線の観光資源などを紹介する展示コーナーや、高野山に関する図書を並べる本棚も設けられた。
この日の式典では、同電鉄の金森哲朗鉄道営業本部長が「駅舎が昔の姿を取り戻してうれしい。これを機に、さらに乗客の安全輸送に努めたい」とあいさつ。高野山の僧らが安全祈願をし、テープカットを行った後、大法会のマスコットキャラクター「こうやくん」が1日駅長に任命され、おどけたしぐさで参拝者らとの記念撮影に応じていた。
2015年02月23日(YOMIURI ONLINE)
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