東九州道「北九州―宮崎」 沿線グルメ団体一丸


【北九州市のイベントで設立を宣言する吉武会長(中央)】




来春に予定されている東九州自動車道・北九州市―宮崎市間の全線開通に合わせ、ご当地グルメを通して町おこしに取り組む沿線自治体の市民団体が「東九州風土フード連盟」を発足させ、北九州市で設立式典を行った。


利便性の向上で、観光客増などが期待されており、同連盟は今後、各地域が一体となって食の魅力を発信したり、イベントを企画したりして、地域活性化を推進したい考えだ。


国土交通省などによると、豊前―宇佐インターチェンジ(IC)が3月1日、大分県の佐伯―蒲江ICが3月21日に開通する予定。椎田南―豊前ICも来年春の開通が見込まれており、北九州市から宮崎市までつながることになる。


同連盟の発起団体は、▽北九州ご当地グルメ連絡協議会(北九州市)▽USA☆宇佐からあげ合衆国(大分県宇佐市)▽別府(B)級グルメ研究所(同県別府市)▽延岡発祥チキン南蛮党(宮崎県延岡市)――の4団体。もともとイベントなどで親交があり、「一丸となって東九州エリアを全国、世界に発信しよう」と昨年11月に設立した。現在は日南一本釣りカツオ料理推進協議会(同県日南市)も加わり、5団体でPR活動を広げている。


7日に北九州市で開かれたイベントでは、吉武裕子会長(USA☆宇佐からあげ合衆国大統領)や、各発起団体のゆるキャラがとり天や焼きうどんなどを紹介。全国から公募したロゴマークをお披露目し、吉武会長が「設立宣言」をした。


今後、3月21、22日に延岡市でイベントを開くほか、シンポジウムや講演会、食のブランド化などにも取り組む。加盟団体も増える予定だ。吉武会長は「東九州は『陸の孤島』と呼ばれていたが、開通によって人や物が動く。この機会にグルメと地域が認識され、多くの人に足を運んでもらえるよう情報発信を進めたい」と話している。


2015年2月20日(YOMIURI ONLINE)




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